BLOGブログ

2019年09月08日

分離唱のやりかた

ブログ 分離唱

分離唱のやりかた



分離唱とは?


「分離唱」とは、小学校の音楽教師だった佐々木基之氏が発見した、音楽の基礎教育法です。

明治時代になって西洋の音楽が日本に入ってきましたが、単旋律中心の日本の音楽に慣れていた多くの人たちにとって、構造的な和声音楽を聴くことは容易なことではありませんでした。

今では多くの人たちが幼少時から西洋的な音に接することが多くなり、違和感はないように思いますが、聞こえたものを単旋律に置き換えるようなことを無意識下で行なっていたりしているようです。

また、「平均律」の存在が、音楽の可能性を少なくしています。

 

 

平均律とは?



均律(へいきんりつ)は、1オクターブなどの音程を均等な周波数比で分割した音律。一般には十二平均律を指すことが多い。

1オクターヴを12等分するという方法による十二平均律では、1度(ユニゾン)と8度(オクターヴ)を除いて簡単な整数比率による純正な音程は得られない。その代わりピタゴラス音律中全音律で生じる著しく誤差の大きな音程(ウルフ)によって妨げられること無く、全ての調で演奏が可能で、転調移調が自由に行える[1]。十二平均律では半音の大きさは均一であり、異名同音は実際に同じ音となる。また不均一な音律に由来する個々の調の性格の特異性は生じない[2

(ウィキペディアより)

 

楽器の調律法のひとつではありますが、ひとつの調性から他の調へスムーズに転調することができるため、現在の音楽の標準となっています。便利ではありますが、純正の音程ではなく、誤差を聴く側が(脳内で)修正して楽しんでいるようです。より響きの繊細な情報がかけてしまっている、という批判があるようです。

 
十二平均律に対しては、以下のような批判がある。

  • ジャン=ジャック・ルソーはその著作『近代音楽論究[10]』で十二平均律を批判している。

  • グスタフ・マーラーは、ミーントーンの調律がされなくなったことは西洋音楽にとって大きな損失だと嘆いた。

  • フランツ・ヴュルナーは、1875年に発表した『コールユーブンゲン』の序文において、本作の練習の際には初めは楽器を用いずに行い、最後に伴奏を付けるべきであるがその際には平均律によるピアノを用いてはならないと戒め、「平均律によるピアノを頼りにしては、正しい音程は望めない」と批判している。

  • マックス・ヴェーバーは『音楽社会学[11][12][13]』(1910年頃)で、ピアノで音感訓練を行なうようになった事で精微な聴覚が得られないことは明らかだと記述した。      (ウィキペディアより)


 

これらの批判からも分かるように、「平均律」は私たちの持っている「純正の音程」をより雑にしてしまう、繊細さを失わせて、機械的なものにしてしまう危険性があると思います。

日本ではもともとのハーモニーの歴史がないところへ、この「平均律」が入ってきたので、多くの人は「平均律」の音の組み合わせをハーモニーとして記憶している、とも考えられます。

私などは幼少時からのピアノ教育などにより、この「平均律」が知らないうちに身についてしまっていたようです。

その違いがより明確になったのは、分離唱に出会って30年経った、最近なのかもしれません。

またアレクサンダー・テクニークを学んで、分離唱の教育がからだの状態にも大きく作用しているのが観察できるようになりました。

分離唱は、この「平均律」のピアノを使って、純正の音を聴く感覚、心身の調和を取り戻す教育方法だと思います。



 

 

分離唱のやりかた


分離唱のやりかたは至ってシンプルです。必要なのは鍵盤楽器のみ。ただ注意したいのは、なるべく心身ともにゆったりとした状態で、行うのが良いと思います。

 

準備するものとしては、鍵盤楽器が必要です。わたし自身は、自然に発生する振動を大切に思っていますので、アコースティックなピアノにこだわっておりますが、そうでなくても良いでしょう。

 



「分離唱」とは、「ひとつの響き」である「和音」を構成する音を、和音の響きと一緒にうたうだけのことです。

 

まず最初は、「ドミソ」の三和音の、真ん中の音「ミ」から始めるのが良いでしょう。



和音を何度か鳴らしながら、「ミ」の音をうたいます。

 

この時に注意したいのが、和音全体の響きの中に、じぶんの「ミ」が溶け込んでしまうようにします。


決して「ミ」の音、単音を聞き取り出す操作(他の音を意識的に聞かないようにしてしまう)をしないでください。


 

真ん中の「ミ」の音をうたい続けながら、じぶんの「ミ」の音が和音に溶け込んだと思ったら、


ピアノの音を、真ん中に「ミ」の音が含まれる別の和音に変えます。(ドミラ、シミソなど)


そして、新しい和音の中にじぶんの「ミ」が溶け込むようにします。(溶け込んでいくのを観察しましょう)



そのときに、うたっている「ミ」の音の音程が、変化した音に合わせてわずかに変化するはずです。


この変化を楽しんでください。


 

 

分離唱の実践例はこちら


DS801086

実際こんな感じです。響きと声の変化をお聴きください。


 

これだけのことです。これをあらゆる和音の組み合わせで遊んでみると良いでしょう。そして、ピアノという枠組みを消し、合唱で学ぶと、その変化はあらゆる可能性を持ちます。ぜひ試してみてください。

 

じぶんの声(音)が、響いているピアノの音に「溶け込んで」いるかどうかは、直ぐにはわからないかもしれません。


分離唱の指導者にピアノを弾いてもらい、「溶け込んだ」ことを判断してもらって和音を変えてもらうのが良いでしょう。

目次

分離唱を自分でやってみましょう!

分離唱のやりかたは至ってシンプルです。
「分離唱」とは、「ひとつの響き」である「和音」を構成する音を、和音の響きと一緒にうたうだけのことです。
必要なのは鍵盤楽器のみ。
ただ注意したいのは、なるべく心身ともにゆったりとした状態で、行うのが良いと思います。

CONTACT

お問い合わせ

お問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム

お電話でのお問い合わせはこちら

080-5688-5218
(目黒教室・南浦和教室)