Bunrisho
耳を開いて、自分とこの世界との調和を思い出していく
音大での従来の指導法に違和感を感じ、自信を喪失していた頃、故・佐々木基之先生の「分離唱」と出合いました。
佐々木先生は分離唱を「どんな音にも自分の声を合わせる能力を培う」と仰いました。
私も分離唱と出合って、これはどんな和音にも調和する声を出す音感の訓練だと感じています。でも、それが心とからだに与える影響は計り知れません。
後にアレクサンダー・テクニークを学んで、改めてその根源的な影響、可能性を認識しました。日常の中で何気なく行っている「聴く」や「聞く」。それらは受動的な行為のようでいて、実は無意識のうちに私たちを教育しているのです。
分離唱は、とてもシンプルな音楽教育法です。そして「きく」という行為の中で、自分とこの世界との調和を思い出し、身に付けていくものです。
受講された方は、全体を活かすことと、自分自身を活かすことが同時に存在し得ることがわかるでしょう。音楽を学びながら、自分自身に氣づき、全体と調和する。こんなに楽しい音楽教育が存在するのです。先生の書籍にも「人間づくりの音楽教育」だと記されています。
だからと言って、音楽を学ぶ方だけではなく、自立と調和を求めている人たちに、ぜひ体験して頂きたいメソッドです。


The Founder of Bunrisho
― 分離唱の創案者 ―
1901-1987
1901年、大阪市生まれ。1924年、東京音楽学校(現、芸大)師範科を卒業し、金富小学校に赴任。1937年、分離唱を創案。
1940年、同小学校を退職。以来、分離唱を基調としたピアノ個人指導と各地の合唱団の指導にあたり、学校音楽教育、並びに音楽大学をはじめ全ての音楽教育機関における分離唱の実施を目指して、良き指導者の育成に励んだ。